「横になって待ってる?」

「いえ、ここに座って待ってます。」

「そう。無理しないでね。」

 そんな話をしていると、元基先輩が保健室へと入ってきた。

「あれ?座ってて大丈夫?」

 にっこりと笑いかけてくれた。

「はい。大丈夫です。」

「そっか。あっ、これかばん。あってるか確認して。」

「ありがとうございます。」

 元基先輩から受け取って、ゆっくりとかばんを開けた。また何か入っているかも・・・と恐ろしかった。