「電話してくるわね。」

 そう言って先生は私たちを残して、保健室を出て行った。

「元基、かばん取ってきてあげたら?」

「え?あぁ。教室に置いてある。」

「あ、はい。」

 待っててね、と言って元基先輩も出て行った。

「大丈夫?」

 優奈先輩は、対面に置いてあった椅子に座りながら問いかけてきた。