「うるさい。あんたは黙っててくれたらいいから。」

「えーっ、今おまえの声が一番うるせーよ。」

「あっ。」

 二人のやり取りが面白くて思わずくすくすと笑ってしまった。

「朱莉ちゃん、ごめーん。」

「いえ。」

 こうやって当たり前に笑うのはすごく久しぶりに感じる。つい2日前までは普通に笑ってたのに・・・。

 気落ちしていた気持ちが少し落ち着いたのが、自分で分かった。