でも、情報をくれたことには感謝したい。戻って傷つきたくない。

 歩に言われた通り、早足で保健室へと向かった。

「失礼します。」

 そう言って保健室に入ると、昨日居た優奈先輩と元基先輩が座っていた。

「あっ、朱莉ちゃんだ。どうしたの?」

「今先生職員の朝礼に行ってくるわーって出て行ったとこ。何か用事だった?」

 先生居ないんだ。

「体調が、少し悪くて。」

 小さな声で答えた。