「奈津子と一緒にいたのはたった一年だった

……奈津子は…元気なのか?」


「はっ知るわけねーだろ?」

「え?」


「俺は捨てられたんだよ」

「なん…で」


「あ?あいつはお前と別れて自暴自棄になって俺を置いて逃げたんだ」


「な…」


「あぁ!信じらんねーよな!けど、あいつは言ってたぜ?お前が何もかも奪ったって…金も幸せも…」


「え?」


「どぉ言うことだよ…」


「お前さ…さんざんあいつに嫌われてたんだな。まぁ、そんな事はどぉでもいんだよ。で?愛華は?」