俺は正直に自分の素性を話す。


これがどんな結果になるか?分かっていた。


俺と杏里の別れを意味してるコトを。



「・・・栗原さんだから…モンブランですか?…面白いネーミングの会社です」



「杏里…!?」


「…これがあなたの全てですか?」


「まだ…あるよ。俺は犯罪スレスレのコトを繰返していた。自分の私腹を肥やす為に」


「洋貴さん!?」


「ずっと考えていた…。杏里と俺は住む世界が違うって…」



「・・・」


俺と杏里の住む世界は違う。


でも、杏里を取り巻く世界は彼女には残酷過ぎる世界。


一人にはしておけない---・・・


「俺の住んでいるマンションに来るか?」


「え、あ…」