あたしは、そっとドアノブに手を掛けて手前に引いてみる。 ──カチャ 「カギかかってないのか。悠也居るのかな…」 最高の誕生日になるって… 笑顔で抱きしめてくれるって… 「……悠、彼女居るくせに…こんなっ…あっ、嫌だ。待って…よっ」 「……余計なこと考えてんなよ」 貴方から愛の言葉を聞けるって… 「………嘘」 そう、思っていたのに。 そこには、知らない女に股がって欲情する貴方の姿があった。