「じゃあ、待ってる。」


「うん、待ってて。」




しょーちゃんは片手に握りしめた画用紙を両手で胸に抱きしめた。








「この笑顔より、もっと素敵な笑顔になりますよーに。」



「…馬鹿、」



「繭が描いた絵だからな、」


「……しょーちゃん、」





その瞬間、放送が流れる。それと共に彼の顔が悲しい顔へと変わる。






「…行くの?」


「行かなきゃ、」