だけど差し伸べてくれない、弱虫な王子様だったらどうする?



──這いずってまで、沼から抜け出さなきゃいけないでしょ?





それこそ真のお姫様




抜け出して、綺麗にして、また、王子様の目の前に現れれば、


王子様は泣きながら謝ってくれる





──…ごめんね、って




お姫様はゆっくりと抱きしめながら、やっと幸せを掴み取る。





大好きな人ほど、お姫様の心は強く大きい。