───── 撫でるように手の甲をさすった。今、彼が、キスをしたみたいな、…昔の思い出に少し浸りすぎた。 「……。」 あの後、美雪は泣きながら笑った。 「おめでとう!!」って 無理に笑った だけど、前みたいな笑い方で、少し嬉しかったのを覚えてる。 ゴローちゃんは… 「いつでも来い。」なんてふざけたこと言って、彼を怒らせた。