「…ちょっと、来て?」


「……。」


「美術室。」




それを聞くと黙ってついて来た。

見せたいものがある
先生にも内緒でコソコソと描いた絵。


時間が時間だったから
あまり大きな絵は描けなかったけども、私の今の自信作。



彼に、一番に見せたい。







ゆっくりと力強く、美術室の扉を開けた。