見覚えのある背中 両手をポケットに入れ、私の作品が展示されている場所に1人、ポツンと居座っている。 「…しょーちゃん。」 ビクッと体を揺らし ゆっくりと睨むように不機嫌な顔が振り返る。 「……。」 「見に、来てくれたんだね…。」 はぁっと息を整えた さっきまで走っていたからかな、心臓の心拍数が速いきがする。 ドクンドクンドクン──…