「頑張って、」 それを聞いた瞬間に私は美術室を飛び出した。 ドコにいるの? 早く、あの、絵を、見てもらいたい。誰に?、彼に。 あの絵は完成できない。 「───…繭?」 「…美雪。」 驚いた拍子面、だけど、私も彼女も、探し歩いてた気がする。 「…ちょっと、いい?」