「……完成?」


私は馬鹿だ。



「はい…すみません、」





それなのに彼女はにっこりと私に笑いかける。
胸が痛い、その笑顔が







絵は完成した、ギリギリの期限を伸ばして、伸ばして…結果がこれ。

私はまだ、できない。



「あのっ…!」


「ん?」


「行ってきて…いいですか?」