違う、違うんだ。





「ゴローちゃん、今日呼び出したのはね、」


「…ん?」





わたし、私は、





「好きな人がいるの…。」







「……うん。」


「絵が完成したら一番に報告したい人なの。」






ゴローちゃんは口を閉じた。