「ふふっ、本当…素直。」 「……。」 「あら、不機嫌?」 ニヤニヤとからかうように顔を覗き込まれ、プイッと顔を背けた。 「何だか今日、意地悪です…。」 「そうかしら?」 ニコッと笑われると何とも言えなくなってしまう。 先生は楽しんでいるかのように、鼻歌を歌いマグカップを棚から取り出した。