私が頷くと柔らかく微笑んだ。すうっと、何かが安心する。 「見せてくれる?」 スケッチブックを鞄から取り出し、1ページ目を見開いた。 「ラフ画ですけど…」 「あら、素敵じゃない。これ…。」 「あぁああ!!!ダメです!!今は何も言わないでくださいっっ!!!!!」 私の必死な姿が可笑しかったのか、クスクスと手を添えて笑いだした。