「私はアナタにきちんとした、自分の絵を描いてもらいたいの。」


――…自分は絵が描けないから?



「……はいっ」


私はコクリと頷いた

先生はにっこり笑いくしゃっと私の頭を撫でた。




「また明日にしましょう。……明日の課題は自分の好きな物。」


「好きな物…」