私は振り返る


「ッ……―――」



一瞬だけ目を丸くしたが、すぐさま無表情になり私の横を通り過ぎる





「っ…待って!!」



反射的に彼の腕を掴む
筋肉質の腕は私の小さな手では掴みきれない