洋は、俺の3つ違いの弟だ。今年高校1年になる。
そう同級生だ。こいつに抜かされるのは避けなければ。
アニキとして情けないばかりだ。
レベルは普通位の学校に入学した。
みんなから小西洋の為(しょうせいよう)と呼ばれている。
将来はお笑い芸人になりたいみたいだ。
すごい夢だと思う。俺は応援している。
「ただいまー」
妹の希沙が帰ってきた。
4歳下の妹だ。
小西家始まっていらいの天才だ。
神様は本当残酷だとつくづく思うよ。
俺にも半分いや1/3でもいいからそのスペックを与えてくれたらいいのに。
今年中学3年で来年は高校生だ。
将来は医者になるらしい。
奴のすごいところはこのまえ
「お前受験とかどうすんの?」
「受けるよ」
「勉強とかしているのか?」
「別にこれといってしてないよ」
「大丈夫か?」
「だってしなくても受かるから」
だって。すごいだろ?
決まって学年で1番だ。
でも恋愛の方は苦手でかなりの勉強が必要だ。
俺はそんな弟と妹のアニキだ。自慢の弟妹だ。
腹も減ったので何か食べようかと冷蔵庫を開けた。
ガチャ
そこには何もなかった。
「ピザでもとろう」
希沙が提案する。なかなかお洒落だ。
特に食べたいものもないので賛成した。
「連絡するわ」
洋が携帯をだした。
「どうも出前お願いします」
注文は、あっという間に終わり携帯をしまった。
品は洋に任せた。
待つ事30分予告通りにインターホンが鳴る。
ピンポン
俺がでた。
「よっ!!」
店長自ら配達だった。
「どうもすいません。わざわざ」
申し訳無さそうに言った。
「いいよ。でも俺は高いぞ。お前の時給から引いておくよ」
「それは、勘弁して下さいよ」
冗談を言いながピザを受取り支払いを済ませた。
このピザ屋は俺が週3日程度バイトをしている店だ。
店長には可愛がってもらい良くしてくれる。
それだけではなくこの店のいい所は給料が日払いということだ。
時給1000円の時間分がその時に貰える。
後はその金でパチンコへ行く。
出れば最高だが負けると悲惨だ。
※パチンコは、18歳から高校生不可
ピザをあけた。
店長は気をきかせて特大サイズにしてくれた。
三人では少し多いくらいだ。
せっかくだから好江の分も置いといてやろう。