設定は、関西だ。
正直な話どこでもいいのだが、地元の方がリアルだと思うから。
真との連絡が終わりTWのエンジンをかけた。
ブォン ボボッ ボボッ
待ち合わせまでまだ6時間以上あるから家に帰る事にした。
学校からはTWで約15分、チャリなら10分だ。
俺は、敢てTWで行く。
家は普通の団地。
10階建ての6階に住んでいる。
見た目は先日外壁を塗装したので綺麗だ。
間取りは、3LDKまぁまぁだろ?
ただややこしいのが、エレベーターだ。
こいつ日中は、普通なのだがよる22 時を超えると各階に停まる。
防犯の為らしいが、俺は逆に危ないと思う。
みんな最初は、若干ビビるみたいだぜ。
団地に着きTWを止めてエレベーターを開けて6階へ上がる。
6階につくと前で同じ並びに住むおばちゃんに会った。
「こんにちは」
「どうも」
「学校?」
格好をみれば解るだろ?でも、それは言わない。
「はい。」
するとこう返してきた。
「もう、卒業だよね頑張ってね。じゃー行くわね」
「さようなら」
普通そうだよな。だってこの制服着て3年だからな。
来年だけならともかく、再来年はキツイわ。
なんか辛いから次会ったら話すよ。
エレベーターを出て左へ曲がり2件目が俺の家だ。
鍵をいれドアを開けた。
ガチャ、カチャン
「ただいま」
..........................................
「誰もいないのか?」
玄関で靴を脱ぎ、部屋へ入ろうとした時に奥から声が聞こえた。
「おつかれ」
「洋、いたのか?」
「さっき、帰ってきたとこだよ」
「そっか!で、好江と希沙は?」
「好江は、いつものだよ。遅くなるみたいだから昼は適当に済ましてくれってメールがあったよ」
「希沙は、まだ帰ってない」