それでも何もなかったように笑顔で出席をとりなおした。
「加藤和哉くん」「高多雄二くん」「本田二郎くん」
とまた淡々と繰り返されていく。
そして満足そうにセンコーは相変わらず笑顔でこう言った。
「はい男子5名全員出席」
男子5名って?と思ったろ?
普通なら思う。
では、次に俺の学校の話をしよう。
私立泉丘商業普通高等学校といい基本的には商業高校だ。
商業高校とは主に商業についての専門技術や知識を習得することを目的とする高等学校。狭義には「商業に関する学科」(商業科)を中心に学科が構成されている職業高等学校を指し広義には「商業に関する学科」や「商業の課程」が設置されている高等学校全般を指す。
詳しくは、ウキペディアで調べてくれ。
簡単に言うと工業高校の逆だ。
そんな感じでとにかく男子の数より女子の数が圧倒的に多い。
しかし、少子化時代や就職難により卒業後に大学や専門学校へ行く奴が多く入学希望者が減った為経営難に悩まされた理事長が5年前に新たに進学を目指す普通科を作ったのだ。
とはいっても所詮商業高校。
5年そこらで知名度もないし頭のいい奴はレベルの高い有名校に行く。
当たり前の話だ。
ただうちに来る奴は、女子目当てでなお大学へ行きたいとかそんな不埒な動機を持ったやつしかいない。
だがそれも最初だけ。
女子の人数が遥かに多い為に1度嫌われるともう立ち直れない。
後は嫌われ者のまま3年間過ごすか、途中で辞めるかの2 択だ。
修復なんて、ほぼ不可能。
逆に好かれると3年間ハーレムと言う事もある。
しかし気をつけないと一瞬のミスで株価は大暴落ドン底へ行くやつも多い。
ただ絶対的に生き残れる方法がある。
何かって?知りたいか?
もったいぶるつもりもないから教えるよ
イケメンだ。
顔に自信がある奴はうちへこい
よっぽど性格が悪くない限りハーレムは保証するよ。
そして俺のツレになってくれ。
でも顔だけで生きていけない事もある。
それは後に解るさ。
それ以外は普通の学校だ。
後、言い忘れが多数決には絶対勝てない。
これだけは諦めろ。
ただ女子は少し大変かもな。
まだ女子高の方がマシかもしれないぜ。
それも後に解るさ。