あたしは一回深呼吸をした



「あんまり同情しないでね??」


あたしはまづ直に言った


なんで今まで言わなかったのかは


同情されるのがやだったから


「分かった」


「あたしお父さんいないの


お母さんはいつも夜遅くの仕事してる」


よみがえるあの記憶


あたしが大嫌いな両親


「昔から二人仲悪くて喧嘩して


よく二人には殴られた


あんたが居なければ


って


そのたびあたしはハルの家に逃げた


ハルもその時はお父さんしか居なくて


良くしてもらった


そんな時とうとう離婚したんだ


それからお母さんとは一回も喋ってない

だからさっき殴られたとき


フラッシュバックしちゃって………


でも本当に今はもう大丈夫なの


直もハルも居るから


本当だよ?」





長い沈黙が続く



やっぱ引いたかな




「ごめんね


今まで知らなくて


でも今までどうりあたしは離れないからね


むしろ前より強くなった!!」




そう言ってあたしを抱き締めた