「フフッ。もう蘭姫なんかじゃないわよ、私は。 ……でも、大切な人を傷つける奴等は容赦しないから。」 また、殺気。 重苦しい空気が漂う。 「さっきの言葉は見逃してやる。でも、次言ったら、どうなるか覚えとけよ。」 ……ああ、やっぱりお袋は俺の憧れだ。 凛とした姿、光のこもった瞳、強い心───。 どれも、今の俺には敵うはずがねぇ。