『ざまあみろ。』俺は呟いた。



『勇ちゃんどうしたの?』


かわいらしい声が後ろから聞こえてきた。



『なんだ愛か。』



こいつは水野愛。
俺の幼なじみだ。
いつも俺に引っ付いてくる。見かけによらず空手の有段者だ。


『なんだ、って冷たいなぁ。何を呟いてたの?』



『あのアホのことだよ。』