『でも、俺の人生は俺の手で決めさせてくれ。』


俺はそう言うと父に背を向けた。


『婚姻届けには、もうお前の名前と印鑑を押したぞ』
父は満足そうに言ってきた。


『余計な事するなよ。』


俺はかっとして父を突き飛ばした。



『どさっ』



父の懐から何かが落ちてきた。