ーーートンッ!

「ー…ちょっ…!」


りぃに背中を押され、一瞬よろつく。

こけそうになる勢いを何とか踏ん張り、前を向いた。

すると目の前にはー…


ーーー…中津先輩


「一年生?」

突然喋りかけられ戸惑いを隠せず


「え…っあっはっはい!」

「どもりすぎ(笑)バスケ見に来てくれたの?」


「はいっ!」

「俺、中津良太。またバスケ見にきてな♪」

ーーー…中津良太


つんつんっ♪


りぃがニヤニヤしながら、ゆなの肩をこずく。

ー…もぅっりぃの馬鹿!恥ずかしいじゃん…!


「あ…あたしは中林ゆなって言います!絶対バスケ見にいきます!!」


ーーーかぁぁっ…


体温のすべてが顔に集中しているようで、どんどん頬が熱くなっていくのが分かる。


「ゆなちゃんよろしくね。」

中津先輩はふわりと優しい笑顔で握手を求めてきた。