こんな感じに、夫婦みたいな生活を続けていた。
レードの勇者の話、面白い話、怖かった話………
いろいろ話を聞いた。
そして長い時間がすぎた。
「レード。今日は魔王に会える日よ。」
「あぁ。話つけてくる。」
すると鏡が光り、くすみがなくなって普通の鏡になった。
「魔界に続く道が開いたわ!」
「じゃあ、いくか。」
2人は鏡の中に入っていった。
魔界はすごく薄暗かった。
「お父さんがいるのはあっちよ。」
指をさした方向に目をやると、大きな城があった。
「あそこのいるのか。」
道をゆっくり歩きだした。
道の途中でたくさんのモンスターと出会った。
が、皆頭を下げ道をあけた。
これが魔王の娘の権力か………。
すごいな。
たまにモンスターの声が聞こえた。
「何故ここに勇者が……」
「あの勇者、何が目的だ…」
ひそひそと話していた。