×月○日。
エリスはいつもの様に塔の一番上から国を見渡していた。
「今日の勇者はこの塔を制覇出来るのかしら?ねぇ、ゴブリン?」
ゴブリンは小鬼みたいなモンスター。ミリアのしもべだ。
「はい、姫。」
エリスはこの塔の各フロアにモンスターを置いて塔を守っている。
「ん??姫っ!!あそこにウォーアス国の勇者が来ておりますぞ!!」
エリスはそうかそうかと言いながら部屋を見渡した。
エリスは魔王、すなわち父からもらった闇のクリスタルを持っている。
闇のクリスタルはいろんな物に命を吹き込めるのだ。
「これにしようかな!」
エリスの目に止まったのは沢山の花が咲いた鉢だ。
エリスは呪文を唱えた。
「闇の力よ、命亡き物に生命を与えよ!」
すると、花が咲いた鉢が動きだした。
「この度は、命を与えて下さってありがとうございます。」
「そのかわりしっかり守ってね!」
「かしこまりました、姫。」
と言って階段を下りて行った。
「お前達!!もうすぐ勇者が来る!!格フロアにつけ!!」
モンスター達はエリスの言葉で動き始めた。
ゴブリン隊は一番したのフロア。
鉢は最後のフロア。
エリスは命令を忙しくした。