この一言には、さすがに全員が驚いた。

驚くしかなかった。

驚きを隠せないとはこの事か。




「な、なななにいって……っ」


「ずっと……狙ってたんだ」


「そそそんな事言われたら……っ」


「……緑さんの絵を。」



「照れるじゃん…………って、は?」




……絵を?

私じゃなくて?


……絵を?




そっか。今更、我にかえった。




―――この人、ド天然なんだった。