「あれ、なんで長谷川が居んの?」



「う゛」



私は部室に入ってきたアイツを見て、固まってしまった。

これ以上寄るかってくらいに眉間のシワが寄ったほど。




「あ、緑さん。コイツは俺らと同級生の赤池智(あかいけ・さとし)。」


「し、ししし、知らないぃぃいぃです……。」

「はぁ!?長谷川、それはなくね?」

「ったく、なんでアンタが居んのよ!」

「なんでって、俺、美術部員ですから!」

「ぬうぁっ!?」



心臓ひっくり返るかと思った。うん。




「あれっ?長谷川先輩と赤池先輩って知り合いだったですか?」