「長谷川先輩、なんかすみません……」

「いやいや、紗羅ちゃんは悪くないよ」

「柊先輩、そういうのを誰にでも躊躇わず言う人なんですよ……。」




なんだよ、その人種ーーー!!!


迂闊(うかつ)にもドキドキした自分にも疑問を持つけど。



きっとこれはあれだ。

異性に今まで褒められた事が無いからだ。

しかもこんな直球に間近でだ。



誰だって照れるでしょ。
別に空野くんだからじゃないよ、多分。


そう自分に言い聞かせた時だった。




ガラララッ―――…



「あれ、なんで長谷川が居んの?」