ガラララッ―――…


「あれっ。紗羅ちゃんも居ないんだ~」



二人して部室に入ったけど……



気まずっ




とにかく声をかけなきゃだよね!




「あの……はじめまして!2年の長谷川緑です。」




…………あれれ。

返事がない?


美男子くん、きょとんとしてますけど……


私、変なこと言ったか?




「緑さん?どうしたんですか、急に。」

「あ、空野くんはまだ来てないんですねー……あははっ?」

「緑さん。」

「はい?」

「俺のこと、見えてます?」




…………意外に天然?




「なに言ってるんですか~見えてますよ!あ、お名前教えてくれませんか?」

「え……



空野柊ですけど。」