私は短く息を吐いた


「...だから、私は一人ぼっち、」


その言葉は、誰もいない病室に、静かに寂しく響いた

私は体育座りをして、丸くなって、ぎゅっと自分を抱きしめた

全部全部、私が悪いんだから

自業自得なんだから、何もかも



.....それにしても、


「...暇」


私はまた深呼吸して、とりあえずベッドに横になってみた

真っ白な天井

染みも汚れもない本当に真っ白な天井



枕元の棚の中には、何冊か本が入っているが、何度も何度も読み返したものだからもう飽きてしまった

何もすることがない、時間を持て余す



「...散歩」


そう、散歩


自分が無意識に言葉を発したことに少し驚きながらも、毎日の日課となっている散歩を、いつもより少し早い時間だが行うことに決めた

散歩、それは私の暇つぶしの1つ


「...早く、行こ」


ベットの下にちょこんと揃えて置いてあった薄桃色のスリッパを履き、自分の居た病室からでた


足早に、そこを離れた