「なつきっ…なつきっ!!」

若林千秋は高坂菜月の体を揺さぶった。

「千秋!菜月は…!?」

「健也…菜月が…」

「菜月?菜月!おい!」

千秋の手はかすかに震えていた。

「…救急車、呼ばなきゃ…」

大橋健也は携帯から電話をかけた。