「菜月…もうそろそろお別れだな」

「なんでお前死んでるのにそんなに
満足気な顔してるんだよ」

菜月の死から4日。
菜月の告別式が行われた。
親族のみというはずだったが、
式場の前にはカメラがいくつかあった。

「健也、あのカメラぶっ壊しに
行っていい?行っていい?なあ」

「ガマンしろ」

苛立っている千秋を健也が抑えた。

「菜月の門出だ。地獄への門出なんだ。
堪えろ、アキラ」

「…けん、シュン…」

2人は何年振りか、
お互いをその名で呼んだ。

「俺らの生き様、見ててくれよな。




























ルナ」