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「──こ──…梨子!」

「!!……え?なにパパ?」

「どうしたんだ?ご飯が進んでないみたいだが食欲ないのか?」



そう……今は食事中だった。


……なのに頭からはなれないあの言葉を考えていて、食事が進んでいなかった。



こうなったのも……お姉ちゃんのせいなのに!


横に座っているお姉ちゃんに視線を向けると、なにもなかったかのように普通にご飯を食べている。




「梨子ちゃん大丈夫?」



前に座っているママが心配そうに聞いてきた。

そのママの横に座っているパパもあたしを見ている。



「大丈夫だよ?」



今は考えるのやめよう。



あたしがご飯に手をつけるとパパもママも安心したように笑った。