うちはその場に居たくなかった

『帰る』

鞄を持って帰ろうとした

「待てよ」

涼に止められた

飲みすぎたせいか足元がおぼつかない

「酔いがさめるまでダメだよ」

涼にフワリと抱きかかえられ寝室に

「あいつらはあそこにほっとくから落ち着くまでここにいな」

『1人にしないで…』

人前で泣くのも甘えたのも全部が初めてだった


涼は隣に座って話を聞いてくれた