勇太と紗雪は、引っ越すまでの約1ヶ月間これから会えない分を満たすように2人でずっと一緒にいた。


「…紗雪、コレ」

「春菜ぁ」

紗雪の引越し当日、兄のてっぺーと春菜と勇太がお見送りにきた。
紗雪は春菜が差し出した小さな箱を受け取る。


「開けてみて♪」

「うん…」

恐る恐る箱を開けてみると、雪の結晶の形をした綺麗なキーホルダー。


「か、可愛い…」

「じゃーん♪紗雪もつけてね」

春菜が見せたケータイには紗雪が持ってるキーホルダーの色違いのがついてた。