「待ってください。」 勇太の横を通り過ぎようとしたら、ものすごく強い力で手首を掴まれ、どこかへ引っ張られて行く。 あー、どしよ。チョコ作る時間なくなるじゃん。 「勇太ー?あたし帰りたいんだけど…」 だんっ 「うわっ」 気がついたら紗雪は、勇太と資料室の壁に挟まれてた。 「勇太ー???」 「紗雪ちゃんの馬鹿ッ…」 「は…??ちょ、んっ…」 勇太は紗雪の唇に怒りに混じった切なさの気持ちをぶつけた