神よ、どうかこの俺に水を出す力を下さい・・っっ・

心の中で強く念じた。しかし、声は震えていた。



と同時にどこからともなく水がわき出てきた。



火は・・・消えた! 

安堵と不安でいっぱいだった。この複雑な感情をどこにぶつけたらいいのか。



客室の様子から、なんとか無事人々は助かったみたいだ・・。


今、はっきり言って周りの人なんてどうでも良かった。



美幸は・・・? 

歓喜をあげている人ごみをかきわけて必死になって探し回った。