聖蘭への道は凄くわかりやすい。

あと二つ角を曲がれば聖蘭につく。

あと一つー…
スピードをあげたままあたしは勢いよく角を曲がった。

えっ。

「きゃぁぁあぁ!!!」

「うわぁぁあっ!!」

がっしゃーーん!!!!

あたしは反動で尻餅をついた。

「あ、あの大丈夫ですか!?!?ごめんなさい!!」

相手の人は顔をいっこうにあげない。

「あの、すいません慰謝料ならはらいま「いってー…」
ムクッと立ち上がったその人。

「あのすいません、あとで慰謝料払います!!ほんとすいません!!」

その人はめんどくさそうに
「…別にいらねぇよ。もういけば??遅刻するよ」

「あっ…ほんとにすいません!!じゃぁあたし行きますほんとごめんなさいっ」

ごめんなさい相手の方っ
あたし急いでいるんですっ
あたしは聖蘭に駆け込んだ。

ってかなんで遅刻すること知ってたんだろ?

そんな疑問はすぐに頭から抜けていった。