「『夏実ちゃん』? …あたしは『聖奈さん』なのに!?」



感情を抑え切れずに叫んだあたしを見て、零斗はニヤリと笑う。



「…嫉妬してんの?」



図星…っ…!!



体が一気に熱くなる。



「そんな訳…―!!」



あたしが反論しようとしたその時…



「ん………」



零斗の唇があたしの唇に押し付けられた。