ある村にとても美しい娘がいました。

その娘の名前はユナ。

ユナは少し変わっている女の子でした。








~ここは、静かな町
いつも同じ朝、皆目を覚まして呼びかける。

いつもと同じパン屋さんがパンを売りに来る
毎朝同じ顔ぶれだから皆おなじみ

なんて素敵胸がときめく見て
そう気づかないのよ
王子様が彼だってことが ~



彼女が歌うと皆も歌いだす
それだけみんなユナのことが大好きでした。



ユナを狙う男はたくさんいます。

けれど彼女は誰にもいい返事を

しようとはしませんでした。

告白すると彼女は決まってこういうのです。




「貴方は私のどこがすきなの?」



そう聞かれると男達は「全部。」
と答えるのです。


ユナはその答えにため息をついて




「貴方は私の運命の人じゃないわ。さよなら。」