俺は、東城 翡翠。性格は・・・自分じゃ言えないよね。容姿はいたって普通、だと思う。
俺には大事にしている奴がいる。本当に大好き・・・だけど届かない。
どうして?答えは単純明白。・・・幼馴染だし、相手は病院生活。俺がこの思いを伝えるには相手にはおもすぎる。
そんな俺は今、その相手とは違って学校にいる。
「なーなんでいっつも暗い顔してるん?」“一応”俺の彼女な真里菜。
好きな奴がいるのに付き合うのはおかしい?いやいや、全然おかしくない。病気にかかってない奴はみんな平等。俺はこいつのことを好きでもなんでもない。神様なんて嫌いだ。“あいつ”が病気になんてかからなかったら俺はこんなにもおかしくなんてならなかった。
「んー?何でもねぇよっ」周りに塗り固めた笑顔を振りまく。
「そう?ならいいや♪あ、ねぇ!!これからデート行こうっ」・・・なんでお前なんかと行かなきゃならねぇの?そう、いいたいけど、
「あー俺これから用事でさ・・・ごめんまた今度行こう」今度なんて無い。もうすぐこの関係は終わるから。めんどくさい1週間だった。
「えーどうせまた幼馴染のところでしょう?そんなに私より大事なん?」なんで女ってこんなに無神経なんだ?これが“あいつ”だったら。そんなことが頭をぐるぐる回る。
「・・・もうお前と別れる。」気づいたら発していた言葉。
「え?!私今の言葉撤回するから!!」青ざめた顔。しらねぇよ。そんなこと。数分前のお前が悪いんだろ。
「じゃあな。」真里菜の言葉なんて無視して足早に病院へと向かった。