さっきの屋上での神崎陸の、きょとんとした大きな目が頭の中でぐるぐる回る。




そのまま、一目散にトイレへ駆け込んだ。




涙がポロポロ出る。



あんなに大好きだった神崎陸の笑顔が、全部作りもののように思えてくる。




いたずらされたこと、やっぱり嫌だった。


でも、プラスに考えようと思ったんだ。



それなのに、いたずらしたメンバーの中にあなたがいるなんて…

ひどいよ。




もっと好きでいたかったよ。



こんな風に、キライになんかなりたくなかった。