あ~あ。
やっぱりいたずらか。
ガッカリしたようなホッとしたような不思議な気持ちだった。
数名の男子が『やばい!』って顔して私を見る。
動くことのできないまま、私の視線を受けた男子。
私は、責めるつもりも、怒るつもりもない。
転校生や、新任の先生はこうして、いろんな洗礼を受けて、その場所に馴染んでいくんだ。
無視されるよりは、嬉しい歓迎の仕方だとも思った。
その時、目に映ったのは、信じたくない事実。
一瞬、目の前が真っ暗になり、悲しみが押し寄せる。
そこに、神崎陸の姿があった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…