「まこた~ん、寂しいよ。」


龍之介のおどけた表情に、泣きながら笑う私。



「絶対手紙書くから!」


「遊びにきてね!!」


「城山事件まじでありがと~~!」


「忘れんなよ!!」



何を言っていいのかわからない。



この今の自分の気持ちを全部伝える言葉が見つからない。



ただ、『ありがとう』と何度も言った。




陸は、腕を組み、椅子にもたれていた。


目が合うと、陸は目をそらさずにじっと私を見つめてくれた。




ありがとう!みんな。


ありがとう!高校!


みんな本当にありがとう!!