私は、陸とキスをした。
保健室の先生が戻ってくるまで、
抱き合ったり、
キスをしたり、
手を繋いだりした。
早く帰ってきてほしいような、帰ってきて欲しくないような気持ちだった。
陸を知れば知るほど好きになった。
キスをして、もっと好きになり、
頭を撫でられて、その倍好きになる。
保健室の先生がドアをノックした。
陸は、もう一度私を抱きしめて、優しく言った。
「あと少しだけど頑張れよ!」
そして、私の両手を陸の両手でしっかりと包み込んでくれた。
鍵を開けた陸は、保健室の先生に、お礼を言うと、廊下を走って逃げた。
取り残された私は…
ただただ先生からのニヤニヤとした視線を感じて、笑って誤魔化した。
あと少しのここでの日々をしっかりと胸に刻もう。