「本当に自分のことを大事に思ってくれていて、自分もその人を愛しているときに
本当に幸せなエッチができるんだと思うよ!
今は、今しかないから。みんな後悔しないように一生懸命に恋も勉強も頑張って欲しい!」
こんなクサいセリフまで言えてしまう私は、この場所の虜になっていた。
教壇に立つと、自分が自分でなくなると言うか、自分の心の中にある『伝えたいこと』がとても素直に言えてしまう。
恥ずかしさも感じずに、何でも言える気がした。
それはきっとここにいるみんなの顔が最高に輝いてるから。
伝わってるんだって思うと、生きてて良かった…って思える。
大げさだけど、ここにいることが物凄く幸せなんだって思えるんだ。
「ひゅ~ひゅ~!!まこたん最高!!」
龍之介は、机の上に腰掛けて拍手を始めた。
それにつられて、クラスのみんなが拍手をしてくれた。
レナはとてもいい顔をしていた。
すっきりとした笑顔で、私をじっと見つめながら拍手をしていた。